殺された社長の財産は二億。夫人とふたりの秘書。えげつない雇われ弁護士。預けた二千三百万の行方。推定で発問になっていない。証拠もない想像なら裁判ではなく推理小説である。勾留と控訴の期限。疑いもせず人を信じ冷静さを失い興奮してしまう。
動機の二本立て。税金逃れの名義借り。尋問で言って良いこと悪いこと。再審は被告人に利益があるときだけ。偽証罪で刑務所に行ってもいいならやれ。離婚届を見せる毎度のことなので気にも留めない。怒らせて店を潰されるのが恐くて言えなかった毎週借金の取り立てに来たんだ間違えるもんですか。息子ほどの若造のために駆けずり回って指紋と毛髪を採取してルミノール反応を調べて証拠品の口紅を押収してラーメンを食べる時間も勿体無い殿山泰司。
