『落下の解剖学』より余程のこと解剖学をやっていて楽しいし、この高度経済成長期の光と影を赤裸々に描く黒シリーズには見応えを感じる。『黒の試走車』に次いで主人公が報われない後味の悪さはバッドエンドという…
>>続きを読むシネスコぎゅうぎゅうに押し込められた人々を徹底したアクション繋ぎの細かいカット割りで見せていく。
裁判に出廷する奴らが全員宇津井健を裏切っていく逆逆転劇。
結局示唆はされるものの、事件の真相は明かさ…
希望を持たせながらも結構苦い結末。
主人公の若さと性格ゆえながら、弁護士側のやり口を破れない検事の無能さとしては左遷されてもやむを得ないところ。観てる側は歯痒い。
法廷での構図は主人公の心の動揺を表…
殺された社長の財産は二億。夫人とふたりの秘書。えげつない雇われ弁護士。預けた二千三百万の行方。推定で発問になっていない。証拠もない想像なら裁判ではなく推理小説である。勾留と控訴の期限。疑いもせず人を…
>>続きを読む死体を様々な角度から映し、殺人現場を上空から見下ろすショットでタイトル。抜群に格好良い。一本調子と言うか、遊びが出来ない宇津井健を、曲者の役者たちが手を替え品を替え、なぶり殺しにしていくのが最高。若…
>>続きを読む2023/8/21
黒シリーズの2作目。富士山食品・社長殺害事件の担当検事となった城戸。法廷ものだけれど勧善懲悪ではなく、人の嫌な部分を前面に押し出した内容。事件前後の各々の悪意と偏見、私利私欲のた…