私たちの立っている"今"が、どういう地平の上に在るのかということ。
過去から地続きの、今。
知らなければ"点"でしかないものも、知るほどに見えてくるものがある。世の中、知らないこと、知らなければならないことが山ほどある。
実際に起きた凄惨な事件を映画として成り立たせ、いやそれ以上に舌を巻くほど面白く(と言っていいものか躊躇うけど)、細やかで大胆で凄みのある作品でした。
そんな作品の中で笑かしてくるソンガンホの存在感!
で、この監督が後に『パラサイト』を撮るのかと思うと、なるほどとも凄いなとも。時代を構造的に捉え、集約し可視化させる技。感嘆。