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トラフィックのmareのレビュー・感想・評価

トラフィック(2000年製作の映画)
3.5
麻薬戦争は止めらなければならないと一貫した三人の男たちの戦い、アメリカとメキシコの地であらゆる手段で捜査しながらスリリングに展開される群像劇で、手持ちカメラのドキュメンタリーっぽさ、ソダーバーグの社会派テイストが存分に発揮されている。同時並行する群像劇は情報が錯綜しがちだが、彼なりの親切設計として三つのドラマそれぞれに微妙な色味の変化をつけていて面白い。セピア、ブルー、コントラストのメリハリなど。若い頃のベニチオデルトロの眼光が素晴らしくキマっててカッケーなって思ってたら案の定めちゃめちゃ本作で男優賞を獲ってた。人形そのものがドラッグの塊で溶けていくシーンがかなり印象的で実際にあそこまでするんだろうなとリアルな依存性をそこに見た。
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