まさなつ

太陽の年のまさなつのレビュー・感想・評価

太陽の年(1984年製作の映画)
4.2
クリスマスも近いというわけでもないですが?珍しく昔観た恋愛物を3本借りてきました。その最後、一番地味な作品。それもビデオ。

戦後すぐのポーランドを舞台にした中年男女の恋。派手さは全くなく、質素な部屋のシーンが多いので雰囲気も暗い。ビデオだから画像も暗い。でも、またそこがいい。深い暗闇があるから「太陽の年」が光り輝くのだろう、、。

女はポーランドに母親とひっそり暮らす。男はアメリカから駐留でポーランドへ来た。

そんな二人が偶然出逢う。言葉も通じない二人のやりとりがなんともイジラシイ。そんな二人に戦後すぐのポーランドの複雑で悲痛な運命が影を落とす、、。

女は病気の母親を抱え、母親も、もう若くもない娘の先行きを心配する。少しは自分の幸せを考えても良いのに、決してそうはしない。抑えに抑えた選択。幸せなほんのひと時の思い出を胸に、、あまりにもせつな過ぎます。

熱烈な恋もファンタジックな恋もいいですが、たまにはこういう抑えた恋もいいものです^_^
まさなつ

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