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人生、ここにあり!のtakecareのネタバレレビュー・内容・結末

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

思っていたより何倍も面白い映画だった。

精神科病棟を廃止したイタリアについての、お勉強的な意味で充実した作品だと思い込んでいたのに、予想を裏切られた。

精神障害者について、真面目に真剣に、そしてコミカルに描かれた映画。

組合から来た人に自己紹介した頃の患者たちの顔色と、「労働者」として後輩たちを迎え入れる時の彼らの雰囲気が全然違う。

大量処方をやめると、回っていなかった呂律が回るようになったり、ふらつきが減ったり、と言ったことは経験上よくわかる。(だからと言って、薬をゼロにしろ!とも思わないし、薬を一方的に悪だと決めつけるのはよくない。適切な処方がされるべき)
もちろん、減薬だけでなく社会参加したことでの自信などが相互作用しているのだろう。

日本の精神科も社会的入院が多かったり課題が多いが、中で頑張ってる人たちがきっといるんだろうな、と思う反面、相模原事件の時、精神科措置入院についての国会での議論を思い出すと、あまり期待はできないかもしれない。
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