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地図のない町のyaaaのレビュー・感想・評価

地図のない町(1960年製作の映画)
4.0
タイトルからもなんとなく匂ってくる社会派な作品。戦後のドサクサで不法に住み出した住人とその土地を狙う巨悪。わかりやすい構図の中に結構面白いのが詰まってる。
ドヤ街を浮遊するかのように漂うカメラや「味の素」の工場がうっすら見える土手の映像の面白さ。
宇野重吉さんの善き町医者と滝沢修さんのヤクザ上がりの市議会議員の配役。滝沢さんの嫌な奴全開の芝居は強烈すぎてアクセントになりすぎ。
主人公なにしてかなと、忘れそうになるゆったりした回想形式はじわじわ事の真相に迫っていく。
からの「えっ。えっ!えっ!!」のコント寸前のどんでん返し過多が凄すぎる。
事件の全貌を新聞は興味本位でしか書き立てないのも強烈なパンチ効きすぎ。
インディーズぽいやりたいことやる的映画ながら、当初は石原裕次郎主演でやろうとしてのはびっくり。
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