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ラジオ・デイズの3104のレビュー・感想・評価

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)
3.9
タイトルからすでにそうだが全編に「無邪気な郷愁」が漂う1作。無邪気でそしてのどか。いかにもウディ・アレン的だが今回は珍しく?毒気のほぼない笑いもそこかしこにいい感じで放り込まれる(と同時にノルタルジー込みの静謐な描写の挿入もよい。大西洋をのぞむ寂しげな砂浜での潜水艦のくだりとか)。

無邪気でのどかなまま最後まで進んでもよかったが、物語の終盤~〆方がまたいい。ウォーレス・ショーンの一言など特に。

ウディ・アレン作品でダイアン・キートンとミア・ファローが共演しているのはこの1本だけ。
しかしこれといい『ブロードウェイのダニー・ローズ』といい、ミア・ファローに妙な役をあてがうのは、ティム・バートンと付き合っていた時のヘレナ・ボナム=カーターに抱いたのと同じような“不憫な気持ち”を抱かずにいられない。若干。少しだけ。
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