「奇跡の女優 芦川いづみ映画祭」にて観賞。
桃子(いづみ)と恵美子(白木マリ)の“エス”な関係の話になるのかと思いきやさにあらず。なんならこの2人(+中盤で辛い退場をする中原早苗)は、1枚の写真に納まる仲良し3人組かと思いきや全然仲が良くない。そこに突っ込む余裕すらなく、映画全体が辛い。詳細は割愛するが、正直現代の視点では観ていられない内容なのだ。当時はあり得た描写なのかもしれぬが、そこを考慮しても1本の映画として辛い。
しかし、
それよりなにより問題はAIによるカラー復元だ。
現時点での技術の限界か、スタッフの技量不足かそれとも意欲の欠如か。とにかく1つのカットの中でも着けられた色が安定しない。唇だけでなく歯まで赤くなる、背景の色がユラユラと移り変わる、顔は生気ある色だが腕より先がゾンビのような土気色・・などなど、前述の作品の難点すらどうでもよくなるくらい、“復元できていない度合い”が気になってどうしようもなかった。
あ、いづみ嬢は今作でも可憐でしたよ。