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女の座のcrnのレビュー・感想・評価

女の座(1962年製作の映画)
4.0
成瀬版の東京物語。
原節子の品が高峰秀子の不幸せオーラに変わり、小津の作りこまれた抑制が成瀬だと人情やら下世話さやらに富んだ群像劇になる。キャストがそれぞれ個性的で、より大衆的なおもしろさ。
東京物語が53年で、こちらは62年。笠智衆の役どころをはじめ、こんなに幾つも同じ要素があってよかったことが興味深い。当時の人たちは、筋は同じでもここまで違うということを楽しんだのかしら。
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