タコ社長

女の座のタコ社長のレビュー・感想・評価

女の座(1962年製作の映画)
4.3
至福の二時間でした。
後妻を演じるたおやかな杉村先生がとても新鮮だったし笠智衆大先生の佇まいもこれベストでごさいました。
高峰先輩の揺るぎ揺らがず身をわきまえすぎた振る舞いは当然身内の女たちを苛つかせるし、現代感覚でいえば僕も件の詐欺男を次女の前で告げ口しない辺りは「おい!(笑)」と思ったけど、それでも母はその様子でちゃんと察してるわけで。一度くらい騙されてもいいかねって泣かせます。いやあ良い男なんだ、宝田明!草笛先輩が魅せる女の香りは激情的でいて独立した女としのプライドも忘れていない。
揃いも揃って男たちはクズばかりで、まあ尻にしかれてばかりじゃあつまらないでしょうけど(笑)しっかり女たちにしがみつく。

学歴社会のストレスが既にこんな形で描かれていてビックリした。
三橋達也のおてもやん、とても可愛かった!
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