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レイチェルの結婚のIRIのレビュー・感想・評価

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)
3.9
結婚式という人生の中でも最大に明るい出来事の一つ。このために家族が集まり、当日に向けて準備を進めていくが、家族がそれぞれ持っている過去の傷跡が(抉るつもりなんて誰もないのに)ふとした瞬間に現れ出てきてしまう…

こんな内容をホームビデオのような粗い質感の映像で構成していて、そこに出てくる俳優たちが本当の家族のように見えてくる(お父さん役のあのはしゃぎ様は演じているとはとうてい思えない)。そう見える理由は、ホームビデオ風の映像だけでなく、一人一人の設定を徹底的に作り込んでいるから(勝手な予想です)なのかもしれない。「クーリンチェ少年殺人事件」も、それぞれのキャラクターの設定を徹底的に作り込んで映画に直接描かない部分でキャラクターを生き生きとさせ輝きを持たせていたと聞いたが、これも同様の手法による輝きを持っているように感じた。

ちなみに、結婚式では友達たちが様々なジャンルの音楽をすごいクオリティで演奏するのだが、最後はシロ・バプティスタまで出てきます。なんと豪華な!(他の演奏者たちの顔は見覚えなかったけど、この調子ならみなさん有名な方なのだと思う)
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