Kumonohate

座頭市牢破りのKumonohateのレビュー・感想・評価

座頭市牢破り(1967年製作の映画)
3.5
シリーズ第16作。勝プロ製作第1作。とある村で、刀を捨てて農民と生きる侍(鈴木瑞穂)& 農民を守るヤクザの親分(三國連太郎)と出会った市は、彼らのために一肌脱ぐが、1年後、惚れ込んだ親分は悪党へと変貌していた。

侍が農業指導をしながら農民の結束を説いたり、正義が悪に翻ったり、ラストシーンで市が感謝されながら村を後にしたり、監督が山本薩夫だったり、色々と新機軸を導入している。なので、それなりに楽しめる。が、「座頭市を通じて社会問題を描く」という試み(無意識の試みかもしれないが)は必ずしも上出来とは言い難い。三國連太郎や西村晃が演じる魅力的なキャストの描かれ方が、イマイチ中途半端なのが原因かもしれない。
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