戦争はつらい、敗戦国の子どもはとくに…となる 戦争によってぐしゃぐしゃの廃墟と瓦礫の山と化したベルリンの街のスケッチ 寝たきりの父、住民登録をして逮捕されることを恐れてひきこもったままの兄、生活のため毎晩ダンスパーティに繰り出す姉と家族は頼れず、大黒柱として闇商売に精を出さなければいけない少年 ていう設定でまずつらすぎる 元教師にヒトラーの演説のレコードを売る仕事を斡旋されるっていうリアリティも妙に生々しかった ラストのどうしようもなさ、死に場所を求めて彷徨い歩くのはウンベルトDと重なるところではあるけど子どもは世界が小さすぎる 唐突に鳴り響く境界のオルガンが平等に美しいのもやるせない ぐったりしてしまった