ネオレアリズモらしく、強烈なほど希望も光もない。
『無防備都市』もそうだったが、ショッキングで脳裏に焼きつくラストシーン。
イタリア語が話され、舞台はドイツであり、その歪みはありつつも、もはやそれら…
当時の目線では確かに戦後を生々しく切り取ったドキュメント的で現実的な、善悪やモラルの倫理性に振り回されず「それでもただ生きていく」と、ネオレアリズモであると、そういう評価をされたのは理解できる。
広…
途中からそんなことになってしまう気がしていたけど本当にそうなってしまって「そ、そんなぁ……」と思うしかないという。絶望的に悲しい映画でした。爆撃で外壁が破壊された街並みに普通に市電が走っており、復興…
>>続きを読むドイツ零年
これはすごい
絶対にアメリカでは撮れない映画
ナチスに引っ掻き回された結果廃墟と化したドイツでなりふり構わず生き残る術を探す人たち
弱い者が生き残れない世界
イタリアではなくドイツを舞…
このレビューはネタバレを含みます
終戦後復興に向けて歩み出すも極貧生活を余儀なくされているドイツのとある家族というか少年の視点から見た夢も希望もない物語。
父親が病弱で兄は復員兵だが「ドイツ兵」だったことで収容所送りになるのを恐れ…
敗戦後のドイツを生々しく描いていると思った。
私は、日本における敗戦後の街や人々の暮らしは映画や写真から知る機会があったけど、同じ第二次世界大戦の敗戦国であるドイツの敗戦直後についてはあまり知る機会…
少年に対する徹底的に冷たい視線は、物語を超えた現実感を我々に突きつけてくる。戦後ドイツにおける生存競争を具体性を持って描く中で、弱者には救いがないという絶望だけを表面化する、ロッセリーニの覚悟まで見…
>>続きを読む『無防備都市』のラストは子供達のショットで終わったと記憶していますが、今作はあの時に感じた微かな希望のようなものとは全く正反対のラストを提示する。僅か3年の間にロッセリーニに何があったのか。それは今…
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