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地上最大の脱出作戦のmhのレビュー・感想・評価

地上最大の脱出作戦(1966年製作の映画)
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ハスキー作戦(連合国によるシチリア島上陸作戦 1943年7月10日-)をモチーフにしたコメディ映画。
肩に力が入りまくってるアメリカ軍大尉と、陽気で人生を楽しんでいるイタリア軍大尉のやりとりが抱腹絶倒。
地下に張り巡らされた墓地では銀行強盗たちが穴掘ってたり、上司は気が狂ったり、ヒトラーまで登場したりと、悪乗りに次ぐ悪乗りで話はひっちゃかめっちゃか。
でも、最後までずっと面白かった。
ユーモアが通じないナチスドイツを前に、ユーモアがわかるアメリカとイタリアが結託するという展開。
基本、頭を殴れば簡単に気絶するタイプのコメディなのだが、ヨーロッパの古い町で完結するシュチュエーションコメディとして消化することもできる。同じ系統のフランス映画「まぼろしの市街戦(1966年)」、アメリカ映画「サンタ・ビットリアの秘密(1969年)」とか、制作年が近いのは、影響を与え合ってのことなんだろうね。
イタリアは撮影所も充実してるから、もしかすると、これまでみた映画(たとえば「戦略大作戦(1970年)」とか)と同じところで撮影されたのかなとググると、これは全部アメリカで撮ったとのことでびっくりした。監督さんに夫婦問題があってアメリカから離れたくなかったってなにそれ。
アメリカで大コケしたことにもびっくり。
なんでなん、面白いじゃんね?
原題直訳は「パパは戦争中、なにしてたの?」とのこと。パパがほんとにこんなことしてたら実際イヤだなぁと思った。
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