くりふ

スティル・ナハト3 ウィーンの森の物語のくりふのレビュー・感想・評価

3.0
【クエイ鹿はキンタマ撃たれる夢を見るか】

アマプラ見放題にて。“静かな夜“を指すStille Nachtシリーズの三作目。

これは依頼されたわけではなく、この後に制作する長編『ベンヤメンタ学院』のため自主制作したものらしい。だから『ベンヤメンタ学院』を見返したら、本作の何かがわかるかも。

クエイ兄弟は、本作についてコメントしているらしく、それによると、死んだ鹿の睾丸の一つを銃弾が通過し、死の瞬間を再現する、繰り返す夢の記憶を描いているそうだ。

へー。

確かに、鹿関連の意匠は散りばめられており、あの宙に浮いたテーブルも鹿が变化したもの、と言えなくもない。墓標っぽいオブジェの文句も、確かにそれっぽい。

黒い銃身、銃声、ピロピロと進む銃弾…というのも確かに、射精の記号だし、松ぼっくりには睾丸の印象があります。性的イメージを散りばめるクエイらしいといえばそう。

アノ手も、もしや鹿が、人間に愛撫された経験があるなら、手だけってのも納得です。

なるほど、鹿の夢の映像化って言われればそんな気もしてくるし、面白いっちゃ面白い。

…でもさあ、鹿でしょう?その夢ったって、どーでもよくないか?www

ピロピロ銃撃と、痙攣のように動く手は、鹿に関係なくクエイ独特の力を纏っており浸れますが、クエイ作品中でもカナリ、取り留めのない方だと思います。

<2023.5.15記>
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