gurikomonaka

リアル・スティールのgurikomonakaのネタバレレビュー・内容・結末

リアル・スティール(2011年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

SFっぽいけどヒューマンドラマ

二足歩行ロボットが好きな外国人ってのは日本のロボット文化が好きなんだろうな。
パシフィック・リムよろしく日本愛に溢れてた。
しかしロボットのペイントに贖罪の文字ってなんだよww

話の主軸を親子愛とすることはとても良い。
ダメおやじと息子が試合を通じて絆に気づく様比較的丁寧に描いていたと思う。
それにしてもアメリカの親子のコミュニケーションってのは清々しいまでにお互いが対等だなぁ。

上述の通り主軸テーマは良かったが、それを盛り上げるための試合と、それに付随するロボット関連の設定の掘り下げが(自称SF好きとしては)甘かったと思う。
なんでATOMはあんなに強かったのか?
土壇場での粘りがあんなに人間らしい理由は?
シャドー効果があんなに強かったら最初からみんな使ってないか?
息子はなんであんなに機械に詳しいのか?
ATOMのたまにチラ見せする心があるかのような行動の意味等々、疑問に残るところがかなりある。
一応ロボットの出てくるSF映画なんだから、もうちょっと説明をして納得できる理由が欲しかった。

ただATOM関連の疑問にはそれを補完できそうなシーンが有った。
それはATOM買収のシーンだ。
水面下で評判は上がっていたとは言えなんでプロ入りしたばかりのドルーキーロボットをあんな値段で買うのか。
もしかしたらATOMの型のロボットはは最近になって心があるかもしれないことが判明し、研究のためにATOMが欲しかったのでは?と妄想しているw
ゼウスのチームは元々企業人や研究者らしかったので案外あり得るのでは?
これに対して何か思ったことがあれば是非コメントして欲しいw

以上総括すると、個人的にヒューマンドラマとしてはそこそこ良作、しかしSF作品としてみると詰めが甘いのではないかと思う。
SFと思って身構えてみなければ普通にだれにでも楽しめる作品と感じた。
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