ざきを

のだめカンタービレ 最終楽章 後編のざきをのレビュー・感想・評価

4.0
のだめと千秋の物語の終わり。
好きな作品は終わるとやっぱり寂しい。
間違いなく日本の漫画実写化作品で一番成功したと言っても過言ではない作品だと思います。またドラマシリーズから見返したい…

クラシック音楽が300年経ってもなぜ多くの人に愛され、聴かれ続けているのか?
それは演奏者や指揮者が変われば経験や技術が変わり、音楽そのもののストーリーの世界観が少しだけそのオーケストラの色になっていくから。同じ曲と言えど、同じ音は一度も奏でられない。
そしてまた聞く者の違いも。嬉しいときか、悲しいときか、その違いでも感じ方が変わる。いつ聴いても同じものではないもの。その変化こそが音楽を普遍に愛されるものにし、人の心を豊かにしていくのだ。のだめカンタービレはその音楽の深さを教えてくれた。素晴らしい作品でした。

大学院時代の音楽の授業で、教授が2つの質問をした。一つは「なぜクラシック音楽が今でも愛されているのか?」ということ、もう一つは「なぜ音楽の授業は必要なのか?」ということ。どうせ音楽の授業は将来的にしないからなぁと思い適当に答え、適当に授業を聞き流していたのを不意に思い出しました。あのとき先生は何て言っていたか?それすら思い出せない。でも今なら食い入るように先生の答えを聞いていると思う。悔しい。
あぁ、もっと先生の言うことをよく聞いておけばよかった…
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