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いのちの食べかたのnickyのレビュー・感想・評価

いのちの食べかた(2005年製作の映画)
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人間の食用として生物(植物、動物)を産み出し育て殺して加工する様子が淡々と映し出される。ナレーションやBGMはおろか、従業員たちの会話すらない。
製作者からのメッセージは一切なく、何を感じ何を考えるかは観客に委ねられる。

生産ラインに携わる従業員たちはひたすらに無の表情だったが、スーパーのバイトで大量の食品を廃棄していた時の私も無だったことを思い出した。
私はただただ愚かなので今後も生物を食べ続ける。私が生物に対してできる贖罪は、食べている時点で自己満ではあるが、食品ロスを減らし謝りながら食すことくらいかもしれない。
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