ロープのけんくりのレビュー・感想・評価

ピリピリ緊張感の漂う、良質なサスペンス映画。

チェストに死体を隠してあるマンションの一室で、パーティーをしながらバレないかヒヤヒヤする、という設定。舞台ぽいなぁと思ってたら、まさに元ネタが舞台と知って納得。

ジェームズ・スチュアート演じる主人公のサイコパスぶりがエゲツなく、「優秀な人間は道徳を超越している(から人を殺してをOK)」という優生思想に寒気がする。。
戦後すぐの時代背景もあるので、こうした思想への恐怖って、今よりも大分根強かったのかもしれない。