ロビン

デスプルーフ in グラインドハウスのロビンのレビュー・感想・評価

4.4
再鑑賞

タランティーノが愛したB級映画に対するオマージュが混じった作品。
フィルムにスクラッチ等を入れて、あえて劣化したみたいな映像演出。
B級映画(グラインド・ハウス)として見せる独特の世界観。
モノクロとカラーの絶妙さ加減も良い。
基本『面白いと思った人だけ、楽しんでくれ!』というノリの映画だと思う。
だから、好きな人はとことんハマるし、ダメな人はとことんダメ!

タランティーノがこの映画でやりたかったことは、ゴリゴリのカーチェイス映画を作りたかったのかな。
しかも今のようにCGを使ったニセモノではなく、あくまでスタントマンによる決死のガチアクションを観せたかったのかなと。

前半映画の殆どをダラダラとした女性の描写が続く。
ちょっと飽きてきたかなって頃に、突如襲いかかるバイオレンスの嵐!
フロントガラスを突き破り遠くまで吹っ飛ぶ女性、美脚を吹っ飛ばされる女性、顔面をタイヤで抉られる女性等凄まじい描写!
一気に惹き込まれる。

後半は全くテイストの違う描写。
前半と同じく最初はダラダラ。
突如アドレナリン全開のカーチェイスシーンに!
ウーマンスタントのゾーイ・ベルが本人役で命懸けのスタントシーンに果敢にチャレンジ。
めちゃめちゃゾクゾクさせてくれます。
ホント、ゾーイ・ベルがめちゃめちゃカッコイイ!

【ネタバレ】
  ↓






窮地を脱した彼女らは、そのまま去るのかと思いきや逆に追いかけて、カート・ラッセルを追い詰めていく!

前半カッコ良く非道なイカれた男を演じたカート・ラッセル。
しかし映画の終盤許しを乞う男へと変貌する姿は情けない奴のひと言。
オネーチャン3人にフルボッコされ、とどめにカカト落としをくらう!
本当に面白い映画ありがとう。
タランティーノ万歳!
ロビン

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