MasaichiYaguchi

ホビット 思いがけない冒険のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.8
映画の幕開けと共に、「ああ、ロード・オブ・ザ・リングの世界に帰って来た!」と感じた。
この「ホビット」三部作は、「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚にあたり、イライジャ・ウッドが演じたフロド・バギンズの父、ビルボ・バギンズの波乱万丈の冒険の旅が描かれる。
上映時間2時間50分の長丁場を目一杯使って、ピーター・ジャクソン監督は、3D映像の奥行感を活かしたスペクタクルで、「ロード・オブ・ザ・リング」の世界を再構築していく。
本作にはゴラム以外にも、前三部作に引き続き、イアン・マッケラン演じるガンダルフ、ケイト・ブランシェットが気高いエルフの女王ガラドリエルを、そしてクリストファー・リーが、あのサルマンを演じている。
ただ、今回のキャラクターの中で最も魅力的なのは、イケメン俳優、リチャード・アーミテージ演じる王子トーリンを含めた13人のドワーフ達だ。
本作は「紹介編」という感じで、一人一人の本領は未だ発揮されていないが、次作以降で持ち味が描かれていく。
このドワーフ達の願いは、「故郷」を取り戻すということ。
その為には、彼らの国を滅ぼした邪悪なドラゴン「スマウグ」を倒さなければならない。
「英雄でも戦士でもない」普通の人、ビルボは、ガンダルフから彼らのお供を乞われ、初めは不安と自分の「日常」が失われることを考えて断るが、彼らの思いを汲んで旅立っていく。
彼らの旅には、オークやゴブリンらが立ちはだかり、襲い掛かってくる。
果たして彼らは、「スマウグ」を倒し、「故郷」を取り戻すことが出来るのか?