Kuuta

赤い風船のKuutaのレビュー・感想・評価

赤い風船(1956年製作の映画)
4.1
風船を自力で苦労して掴み取るオープニングから素晴らしい。淡い色のパリの街に、人工的な艶のある風船がふわふわ浮いているのがとにかく映える。青い風船が初登場した瞬間の驚きと喜び。

路面電車や教会、学校から排除される風船は何の象徴だろうか。二次元の女の子が好きな少年がラストに取る行動は、美しくもどこか不気味だ。セリフが少ない分、想像力次第でストーリーの解釈はいくらでも出来るだろう。小さい子供に見せたくなるなぁ。82点。
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