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ペギー・スーの結婚のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

高校時代にタイムスリップしてしまう女性の話。

倦怠夫婦モノの作品かな~と思いきや、まさかのタイムスリップ映画でビックリ。
浮気された主人公がその腹いせに(?)、夫以外の男にアプローチを掛ける姿が描かれます。

時代的には80年代から60年代へとタイムスリップしている様なのですが、あまり変化を感じられないのが残念なところ。
アメリカ人の目から見れば、細かい違いが分かるのかもしれませんが、現代の日本人から見ると、どっちも同じに見えちゃうんですよね。
『BTTF』ならマーティのリアクションで補完出来た部分も、本作の主人公は過去に戻っただけなので、そうしたリアクションが薄いのも痛かったなと。

あとは、ジャンル的にはラブコメにあたる作品だと思うのですが、ギャグのセンスがイマイチで笑える場面が少ない。
見た目は高校生でも中身は中年女性なんだから、もっとジェネレーションギャップ的な笑いを打ち出しても良かったと思うのですが…。
この辺も『BTTF』と比べると弱いし、そもそもコッポラにラブコメを任せる事自体に無理があったのかもしれません。

最終的には元鞘に収まるわけですが、主人公側はともかく、夫側の成長や変化が描かれないのはモヤっとしたし、そもそも問題は夫側にあると思うんですけどね。
例えば、タイムスリップしてたのが主人公だけでなく、夫も実はタイムスリップしてた…というオチにすれば、もうちょっとスッキリしたんじゃないかな。

「ニコケイとジム・キャリーがこんなところで共演してたのか!」という見所もなくはないのですが、個人的にはイマイチな作品でした。
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