ただ「こなす」だけでは努力したとは言えない。こなしつつ如何に仕事に「向き合う」かどうかが大切。
主人公アンドレアと物凄く共感した。自分のしたい仕事のために仕方なくしている仕事に、そこまで意識高く振る舞い、向き合う必要はあるのか。序盤、アンドレアはそう考えていたのだが、まさに悪魔のような『ランウェイ』の天才編集長・ミランダにこっぴどく振る舞わさせて「私はこんなに努力しているのになんで私を認めてくれないの」と嘆く。
しかし、相談役のナイジェルから「君は努力していない、愚痴を叩いているだけだ。」と正論を放つ。誰もが羨む『ランウェイ』の仕事に責任を持たず、仕事姿勢もまるで律していないようでは、努力しているとは言えない。賢者が積み重ねてきてこの地位に立てているこの会社に誇りと責任を持つことは当然であると放つのだ。
ここに自分もやりたいないことには手を抜いたり、深く考えない様にしているところを突かれたような気がした。
それから誇りと責任を胸に働く彼女はすっかり『ランウェイ』の編集者へと変わり果てていくも、自分の行きたい道を貫き、堂々と街を歩いていく姿は美しく見える。
