Chip

プラダを着た悪魔のChipのネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ファッションやおしゃれに興味のないアンディが、一流のファッション誌ランウェイの編集長ミランダのアシスタントになる話。

本当はジャーナリストになりたいのにその踏み台としてのファッション誌アシスタントだから、転職が決まったにもかかわらず「仕事は家賃のために」と言い切って乾杯するくらい仕事に思い入れはない彼女。

超絶わがまま、ワンマンで理不尽なファッション界の女王ミランダに酷評されて苦労するアンディだけど、「こんなに頑張ってるのに褒めてもらえない。なのにミスは徹底的に責められる」と職場の先輩ナイジェルに愚痴った時のシーンが印象的。

「これがただの雑誌だと思う?いいえ、これはただの雑誌じゃない。未来を照らす輝かしい希望の光なの。少なくとも郊外の街で6人の兄弟と育ち、サッカーの練習に行くふりをして裁縫教室に通い、布団に潜ってランウェイを読んでいた少年にはね。」

「あなたはこの場所で生まれた伝説を知らないし、興味もない。ここで働けるなら死んでもいいと思う子がたくさんいるなかで、あなたはしぶしぶ働いてる。それでミランダがおでこにキスしてくれると思う?よく出来たわねって、褒めてくれると思うの?目を覚ましなさい。」

誰かにとっては夢のような場所なんだよね。
そこからのアンディの変身ぶりが素敵。
毎回違う服を身にまとうアンハサウェイが美しい。

時折、「夢か目の前の仕事か?」「仕事か恋愛か?」の選択を迫られる場面がある。何もない時は「そんなの決まってるじゃない」と思えるけど、実際はそう簡単にはいかないね。

ミランダからひどい扱いを受けている時にはなんとかしてやろうと頑張る彼女だけれど、
同行したパリコレの出張で「誰もが望んでいるわ。私たちになりたがっている」とミランダに言われたとき(ミランダに"私たちは同じ"と認められたとき?)に、その場で立ち去り、すぐさまミランダと繋がっている携帯を捨てて仕事を辞めてしまう。不思議。何かが吹っ切れたのかな。

とにかくアンハサウェイの着こなしが楽しい。美しい。最強。
Chip

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