なお

プラダを着た悪魔のなおのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.8
週末にちょっと時間が余ったからサクッと見られる作品ないかな~~…と塩漬けになっている見たい映画リストの中から引っ張ってきて鑑賞。

ローレン・ワイズバーガーによる同名の小説作品が原作。
作品名の通り「悪魔のように」人をこき使い無理難題を押し付けてくる上司の下で悪戦苦闘する若き女性の姿が同年代の女性たちの心をつかみ、全27ヵ国に翻訳された大ベストセラーである。

✏️第1回チキチキ!アン・ハサウェイ七変化~!
悪魔的パワハラ上司の下で奮闘するファッション雑誌アシスタントの姿を描いたお仕事ムービーとして、またアン・ハサウェイの魅力が200%詰まりに詰まった超絶眼福ムービーとして非常に大満足の映画作品。

事実、本作公開までアイドル的な人気を得てはいたが役柄が悪い意味で固定化してしまっていたアン・ハサウェイを、コメディエンヌという新たな境地へと押し上げることになった作品としての呼び声も高い。

数年前までブラック企業に勤め、かつパワハラ&モラハラ上司の下で仕事していた自分からすると、本作でアン・ハサウェイが演じたファッション雑誌のアシスタント、アンドレアの気持ちの変化とか、周りが「お前そんなやつじゃなかったのに」と引いていく感じ、よく分かるんですよね~…

プライベートが完全にそっちのけになって、友達とメシを食べてる最中に上司から電話がかかってきても意にも介さない、むしろ「お前らと違って俺は忙しいんだ」みたいな謎思考に陥って、これまた謎の優越感に浸ってしまったり。

人間とは徐々に「色」に染まっていってしまうもので、こういうパワハラ上司の下で働いていると無意識のうちに顔つきや顔色が変わったり、言葉の使い方が嫌味たらしくなったりとげとげしくなったりするんですよね。
(何よりタチが悪いのは、それに自分自身が気づいていないこと)

本作でもアンドレアが「上司からもらったけどいらないからあげるわ」と数万円もするカバンをポンッと女友達にプレゼント。
友人や彼氏との約束までブッチして仕事にのめり込んでいってしまうもんだから、周りからどんどん人は離れていく。

でも本人としては「ただ仕事を頑張ってるだけなのに」という意識があるから、なかなかこの負のループから抜け出せない。

恋か?仕事か?自分の人生か?
己の進むべき道を見失ってしまうアンドレアの姿は実にいたたまれなかった。

と、自分の経験談を交えたせいで少し話が脱線してしまった気がするが、本作はそんなお仕事ムービーとしての見方だけに留まらない。

やはり自分が書きたいのはアン・ハサウェイの美貌とその魅力。
…なんですかアレ。男の自分でもなぜか嫉妬してしまうくらい美しい顔立ちとスタイル。

映画前半の垢抜けていない状態のアンももちろんイイが、ファッション雑誌のアシスタントとして一人前になる覚悟を決めた後の「覚醒状態のアン」はもう見るも眩しい。

常人にはまず着こなせないだろう色鮮やかでちょっと奇抜にも見える服の数々を難なく着こなす。メイクもバッチリ。

映画中盤、アンドレアの服装が次々に変わっていくあのシーンはまさに「七変化」。
思わず「もうアナタが雑誌のモデルやれば?」と言いたくなること請け合い。

☑️まとめ
映画の感想というよりブラック企業務め時代の自分語りと「アン・ハサウェイが美しい」ということしか書いていないような気がするが、本作にはその他メリル・ストリープやエミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチなどの名優たちが続々登場。
映画全体のクオリティと安定感を非常に高いものとしてくれている。

最近仕事続きで元気が出ない…
男女問わず、少し疲れたな、という人にパワーを注入する最高に前向きなお仕事ムービー。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:84(38)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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