takanoひねもすのたり

ユメ十夜のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ユメ十夜(2007年製作の映画)
3.1
夏目漱石の短篇集「夢十夜」を11人の監督で映像化したオムニバス作品。
夢の話なのでシュールな話ばかりです。

原作のイメージに一番近いと思ったのは第2夜(監督、市川崑)モノクロの画面に脇差しのみが赤い映像。オチは原作と違いますが、再現度は高い。そして第3夜(監督、清水崇)元々怖い話が監督によりJホラーに。

あとは再現度は低くても好きな世界観だったのは第1夜(監督、実相寺昭雄)小泉今日子がなんともいえず良い雰囲気。第4夜(監督、清水厚)のノスタルジックな風景も好物。
第7夜(監督、天野喜孝、河原真明)ゲームの世界をそのまま持ってきたようなアニメーションは美しいの一言。

第6夜(監督、松尾スズキ)は運慶がアニメーションダンスで仁王を彫るというシュールさ、第10夜(監督、山口雄大)は、イケメンに豚丼に殺人にドジっ子とパナマ帽ではちゃめちゃな展開に笑いました。