老いたスタリオンが再びリングへ。
エイドリアンに先立たれ、余生をレストランオーナーとして客にかつての試合の思い出を語り聞かせる毎日を送るロッキー。
傍から見ればそれなりに充実しているように見えますが、その背に負う哀愁は隠しきれていません。
エイドリアンも、ボクシングも失ってしまった。仕方が無いこととはいえ、生き甲斐を奪われてしまった男は、また息子との距離感すら掴めない。
しかしそんなロッキーに再びリングへ上がるチャンスが!
俺の生きる場所はやはりリングの上だと、老いさらばえた肉体に鞭を打って走る!打つ!卵を飲む!!
一作目のセルフオマージュを交えつつトレーニングし、現代へのチャンピオンへ挑む!
これがアツくないわけがない!!
所詮老馬だと舐めた顔へ、ボディへ、年季が違うんじゃいと打ち込むときの快感!見ていて気持ちいいですしチャンピオンも負けられんとばかりにやり返す激しいファイトは胸が高鳴ります!
今までのロッキーを観ているからこその拳の重み、ドラマの厚みは過去作の中でもピカイチでしょう!
シリーズの一先ずの着地点として充分なファイナルファイトを見せてくれました!