Rani

壮烈第七騎兵隊のRaniのレビュー・感想・評価

壮烈第七騎兵隊(1941年製作の映画)
3.8
大学でカスターに関して卒論を書いた時に本作を取り上げました。キモいオタクなので、普段はオーティとか呼んでます。

映画としては良作なんだけど、いかんせんオーティを神格化しすぎる描写がなぁ。とか捻くれた見方をしてしまう。
ヒーローじゃん。ネイティブ側に少しは歩み寄ろうとしたいいやつ的な追加設定あるし。
まぁ、ネイティブの野蛮描写はなくもないけど、悪役はあくまで白人だし、いいのかねぇ…。よくはないけど。
とにかく「偉大なる魂を持った悲劇の英雄ですよ」みたいな扱いで史実と比較してしまうとヘェ、ソウデスカ感は否めない。ファンタジーだね。

これが歴史じゃなくてフィクションならメチャメチャいい映画だと思う。描かれてる通りカッコいい軍人がいましたよと。でもこれは白人の白人による白人のためのザ・西部劇って感じ。そのへん考慮して低めに、☆4.0はいかないぐらいかなと。知識なかったらたぶん☆4.2ぐらいはつけちゃう。それぐらい良い作品ではある。

余談ですが、オーティを取り扱った作品なら、映画というかテレビシリーズだけど 1991年のThe Son of the Morning Starがおすすめ。かなり中立的な立場から、オーティも人間的に描かれてます。 

あとエロールは顔面が良すぎて解釈違い起こす。()
顔面だけで言ったら『小さな巨人』のリチャードマリガンがわりと似てる。
Rani

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