飽くなきディズニーの挑戦！自ら紡ぎだした鉄板のお伽噺に疑義を唱え、笑いに変えるファンタジーコメデイ。
ヨーロッパ各地の民話や童話から世界が認める「白雪姫」（1937年）が創られたのは戦前の事。それから数十年の時を越え愛される数々のディズニープリンセスを誕生させた。
「シンデレラ」（1949年）、「眠れる森の美女」（1959年）。
そして精緻な観察で描く森の動物達の系譜は、「ダンボ」（1941年）、「バンビ」（1942年）、「わんわん物語」（1955年）等々。
これ等の大ヒットアニメを更なる上書きで、21世紀に蘇らせた新時代の到来の予言となる一本。
この作品の制作された2007年にアニメ「シンデレラⅢ戻された時計の針」も制作されている。タイムワープしたシンデレラ物語、もしガラスの靴が他の女性の足にピッタリだったらいったいシンデレラはどうする！という刺激的なストーリー。
2013年の大ヒット「アナと雪の女王」に繋がる、自立した一人の女性像に結実する扉を開けた作品なのかも知れない。主人公ジゼルのお相手が、白馬の王子様からバツイチ子持ちの中年小父さんに変わった事が時代の変遷を表わしているのは喜ぶべきことなのか・・答えは未だ見えない・・
