これで、いいのだ!
ツッコミどころ満載のユル~い展開。
シャーリー・バッシーのゴージャスな主題歌。
無駄にド派手な敵の秘密基地。
そしてボンドガールがドーンと1ダース!
任務遂行中ほとんどトボケっぱなしのエロエロボンドを五十すぎのロジャー・ムーアが楽しそうに演じています。
(できれば広川太一郎さんの吹き替えで観たかったなぁ。)
「カジノ・ロワイヤル」から始まる現行シリーズは大好きだけど、ダニエル・クレイグに唯一欠けてるのは、この「余裕」なんですよね。
「カサブランカ」 「未知との遭遇」 「荒野の七人」 「ピンクパンサー」 など、様々な娯楽映画をイジッた小ネタの数々も、しょーもないけど今観ると楽しいなぁ。
本作のボスキャラ=ドラックスはクリストファー・リーやクルト・ユルゲンスに比べると見た目はパッとしないけど、かのイモータン・ジョー様なみに大量の美女を侍らせて、本気で「全人類抹殺」を夢見てるナイスなヤツですね。
そして本作でいちばん強烈な印象を残すのは、なんと言っても不死身の殺し屋=ジョーズの大活躍!
リチャード・キール氏は残念ながら昨年亡くなってしまったけれど、このキャラクターにはぜひ今後の007作品でも大暴れしてほしいと思います。
スティーヴ・カレル主演の「ゲット スマート」に登場した「インドの大巨人」= ダリップ・シンなんか、2代目ジョーズにピッタリですよね!