アキラナウェイ

黄金の七人のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

黄金の七人(1965年製作の映画)
3.3
冒頭のダバダバ、シュビドゥビ系の音楽からして、もう何だかおテンションアガるんですけど!?

1965年のレトロな質感がシビれる、小粋でお洒落なイタリアンケイパームービー。「ルパン三世」の元ネタと言われるのも頷ける。

スイスのジュネーブの銀行にある最新式の大金庫に保管された7トンもの金の延べ棒。"教授"(フィリップ・ルロワ)をリーダーとした6人の男と1人の美女は、綿密な計画とハイテク機器を駆使して盗み出す事に成功するが—— 。

銀行の向かいのホテルから指令を下す教授。いつだって冷静沈着。

銀行内を偵察する美女。
衣装もウィッグも、
必要以上にどんどんお着替え。
スタイル抜群、お色気ムンムン。
どデカいサングラスもお洒落。

そして、銀行に面した道路で下水管工事に見せ掛け、地下から大金庫の金を盗み出そうとする6人の男達。

アドルフ
アルド
アルフレッド
アルフォンソ
アウグスト
アンソニー…

…ちょ、待てーい!!
これ、6人を覚えさせる気なんてサラサラないやろ!!結局最後まで誰が誰だかわかんない!!

白昼堂々、大胆不敵に。
ドドドド… ドカンボカン!!
ガガガガ…カキンカキン!!

大金庫の底に穴をぶち開けて、どんどん金の延べ棒をベルトコンベアで運び出す。

その後繰り広げられる、裏切りに次ぐ裏切りと騙し合いの駆け引きがまた絶妙。

いくら時代が古くても、
センスの良さは色褪せない。

誰が誰だかわからないぐらいのテキトーさなので、ストーリーに深みも何もないけど、91分でサクッと楽しめるのは良き。