エリオット

地獄への挑戦のエリオットのレビュー・感想・評価

地獄への挑戦(1949年製作の映画)
3.8
サミュエル・フラー⑤

フラーの監督デビュー作。
ジェシー・ジェイムズではなくジェシーを撃った男が主役の物語。
惚れた女と結婚するため強盗団から足を洗い特赦を受けることが必要になった男は、最も可愛がってもらっていたボスのジェシーを背中から撃ち殺す。
しかし、その結果、男は「恩知らずの卑怯者」として世間から冷たい目で見られ、命を狙われ、それだけでなく、怖ろしくなった女からの愛も失い…という話。

冒頭の銀行強盗のシーンは非常にスピーディーで処女作からアクションのキレは抜群。

自業自得とはいえ仲間を裏切ることを選んだ男のその後の哀しい人生を、淡々とかつ全く退屈させることなく観せ切るところはさすがだと思う。
エリオット

エリオット