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マッドマックスのHIROのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.5
凶悪な暴走族による暴行や殺りくが横行していた荒廃した近未来。
相棒グースの殉職や愛する妻子のために復讐を誓った男マックス(メル・ギブソン)の狂気を描いたお話。

低予算にしてはなかなか迫力がありましたな♪( ´▽`)

低予算だからか世界観はとてもチープ。
荒廃した近未来と言うよりは治安の悪い田舎町のような印象でしたね。
ただ、所構わず暴れ回る暴走族は異様でかなり恐かったです(~_~;)
特に市民の車の周りを取り囲みボコボコに殴り回す様は狂気と恐怖が入り乱れてヒヤヒヤしましたよ(´Д` )

直接的なバイオレンス描写はないものの、充血した眼球のアップ等を効果的に織り交ぜるような演出によってとんでもなく残酷に見せてしまうのは流石だと思いますね。
当時は衝撃だったことが伺えましたよ。

同僚や愛する者を失ったマックスが狂気に駆り立てられて復讐する様はカッコ良かったです。
同僚を失い、怖いから警察を辞めたいと申し出たわけだけど、それは自分も暴走族に殺されるかも知れないというわけではなくて、自分も狂気に囚われて暴走族と何ら変わりはない存在になってしまうことを恐れたからということなんでしょう。
だからこそ最終的には狂気が爆発して暴走族を完膚なきまでに叩きのめす姿は何だか複雑な心境になってしまう。
復讐したところでマックスの表情には虚しさが残っているというか、あまり爽快な気分になることはなかったですね。
それこそ人間の心の荒廃を表しているということなんじゃないですかね(~_~;)

まぁ同僚が死んでるのに休暇を満喫するマックスにはビックリしましたけどね∑(゚Д゚)

かなり荒削りな作品だし、話が進まないので正直退屈な気分にもなったけど、終盤のカーチェイスは壮絶!
CGがない時代にどうやってあんなにも危険な撮影ができたかは気になるところ。

ジョージ・ミラーの荒削りながらも工夫された演出が光る作品でした(≧∇≦)



2015-71
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