メイマーツインズ

ロード・トゥ・パーディションのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

4.2
《地獄への道が、父子の絆を深めていく…》

”1917 命をかけた伝令〟のサム・メンデス監督×トム・ハンクスが贈る家族ドラマの傑作!
DVD所有で再鑑賞。

1930年代のマフィアの世界を題材にしながら、父子に焦点をあてたロード・ムービーで、
マフィア物、家族ドラマ好きの自分にはたまらない逸品。
両方の要素が高いレベルで融合していて、ハードボイルドだけど心温まるという稀有な物語になっている。

トム・ハンクスの本格的なマフィア役は貴重だ…
おそらく後にも先にも、この作品だけでは?
マフィアの幹部でありながら、息子への対応に苦慮する父親・サリヴァンをトム・ハンクスが好演している。
やはり父親役のトム・ハンクスは最高!

そして、ポール・ニューマン!
マフィアのボス・ルーニーの苦悩と哀愁をこれ以上なく表現していて、素晴らしい熱演!
ダニエル・クレイグ、ジュード・ロウ、スタンリー・トゥッチといった個性派キャストもこの作品を引き立てている。

サム・メンデスらしい洗練された映像世界…
エンターテイメント性とドラマ性のバランスが良い。
演出もさすがで、サリヴァン(トム・ハンクス)とルーニー(ポール・ニューマン)が雨の中、対峙するシーンは美しく、あぁ切ない…

父親としてあるべき姿を考えさせられ、家族ドラマとしても秀作です。

ギャング映画は一旦置いて、
トム・ハンクスの世界へ…