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夢売るふたりのmanaminieのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
3.7
全員の演技力が高くて、繊細な心理描写やカタストロフへと突き進む推進力があり、邦画の良い面が詰まっていると思った。

ラスト付近の赤いランプの反射や、序盤の札束を燃やすシーンなど火事のリフレインを思わせるカットが怖くて綺麗。

自分には鈴木砂羽にだけお金を返したのかと読み取れたけど、それはふたりの夢を諦めたってことなのかな。

<良かった>
失意から躁鬱へ、狂気的に感情のコントロールを失っていくパートの、日常との隣り合わせ感。

松たか子の指示を超えて詐欺師として自走していく阿部サダヲのターゲット選びの不適切さ。

ラーメン屋、着物、婚活ドレス、作業着まで着こなせて説得力のある松たか子のすごさ。
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