たまに観たくなる良作。
とにかくテンポが良く、プライベートや仕事のちょっとした事件の連続のなかに、エモーショナルなシーンが挟まるペース配分が完璧だと思う。
最初に観たときはアン・ハサウェイ(ジュールズ)の側に共感していたはずだけど、数年のうちにデ・ニーロ演じるベンみたいな老後に憧れる気持ちが発生していて、自分の変化が面白かった。
いかにもスタートアップというオフィスや、ベンチャーから急速に成長して危機が訪れる様子には10年近く経っても頷いてしまう。
ジェンダーやエイジズムにすごく配慮があると感じるけど、この女性社長の描き方もいつかは古くなるんだろうな…。
パワフルすぎる人の側で働くのは大変だけど、彼女が変化する様子は希望があるし、観終わったあとに仕事がんばろう、周りの人に親切にしよう、と思えるのが好きな理由なのかも。