ベトナム戦争で行方不明になった米軍兵士の救出劇を描いた作品。
ジーン・ハックマンが主演。
1972年、ベトナム戦争で撤退を余儀なくされた米軍は、ヘリで友軍の救出を試みるが、一部の兵士しか救出できず、戦場に仲間を残したまま帰還した。
戦場で行方不明になった息子の父親が、息子がラオスの捕虜収容所で生存しているとの情報を入手する。
1983年に息子の戦友だった兵士たちと共に7人で密林にある収容所と思われる施設に救出に向かうが……
ベトナム戦争での行方不明の米兵は2500人。
行方不明になった家族や仲間の兵士を救出したいという気持ちは分かるが、終戦により戦闘が終結した時代に、武装してラオスに侵入し、現地の国境警備隊員を皆殺しにしたり、収容所警備兵を大量虐殺するアメリカ人の自己中心的な行動には共感できない。
捕虜救出に協力した現地の父娘の命も失われ、結局はアメリカ人の命さえ助かればよいうというアジア人の命を軽んじた作品。
このようなアメリカ人の自己中心的な考えが、ベトナム戦争の敗因の一つであることを全く理解していない。
果たして彼らは行方不明の米兵を救出できるのか？
またそのために失われる尊い命に注目です。
2021.10 NHK BSPにて鑑賞（字幕：横井和子）
