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銀嶺の果ての一のレビュー・感想・評価

銀嶺の果て(1947年製作の映画)
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谷口千吉監督第一作であり、三船敏郎の銀幕デビュー作であり、脚本・黒澤明に音楽・伊福部昭とオールド東宝ファンは必見の作品ではあるのだが、河野秋武ファン(いるなら)も間違いなく必見の雪山アクション・サスペンス。そして、キュートな若山セツ子と秋武にほだされてどんどん普通のオッサンに戻っていく志村喬の芝居がやっぱりイイ。その前段の、宿屋で素人青年探偵2人に逃走中の強盗ではないかとマークされるくだりが妙に長くて可笑しいが、花沢徳衛が半裸で踊ったりもするので楽しい。ほんでギラギラ悪役の三船、垂れた前髪が男前過ぎる。山のアクションシーンも迫力充分で見応えあり。
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