このレビューはネタバレを含みます
『カカオは心の鍵を開けると信じられていたのです。運命を解き放つと』っていう、マヤの言葉がこの話のアイデア元ですね。
あと視聴中、犬にチョコは猛毒だぞ!!ちゃんと調べてるのか!!って犬にチョコ食わせるシーンが何度かあって目茶苦茶気になってしまった。
ルーが現れる前の、前半は村人のエピソードがメインですね。ヴィアンヌのチョコで、救われる人々の話。
後半は前半の解決しきってない問題を引きずりつつ、ヴィアンヌにもう少しスポットが当たります。
以下ザクッと大筋を脚本セオリーに則って、セクション分け。ネタバレ軽く含みます。
第一ターニングポイント辺りで、ヴィアンヌと、レノ伯爵(村長)の対立が明確になります。ヴィアンヌが文句を言いに直接執務室?の様な所に乗り込むので。
60分辺りで、(ルー)ジョニデが登場です。根無し草で生きる人々。村から異端者とヴィアンヌより余計弾かれやすい人々です。ヴィアンヌが自分の人生をルーを通して客観的に見るきっかけか…。(ヴィアンヌは、どこかに本当は腰を据えたい。人と関わり、社会を構築したい、自分の住む町がほしい。後で似た境遇のルーに弱音を吐くシーンがあります)でも脇役っぽいくらいの立ち位置。
1時間半辺りで、レノ伯爵にメンタル的に支配されていたセルジュが、ルー達の船に放火してしまい、火事が起きる。
死人はでなかったが、何かと偏屈ながらも助けてくれていた大家のアルマンドも帰宅後亡くなってしまう。喪失感のどん底で北風も吹き出し、ヴィアンヌたちを次の町へと促す。
ヴィアンヌと交流を深めたジョセフィーヌは何とか引き留めようと、ヴィアンヌによって人生が変わった人達に協力してもらい、感謝祭のお菓子の準備をする。温かく迎えるジョセフィーヌ達の顔を見て、ヴィアンヌは村を去るのを思いとどまる。
密かに思いを寄せていたカトリーヌも、ヴィアンヌの店でお菓子作りに参加しているのを目撃したレノ伯爵は、逆恨みでヴィアンヌの店に侵入し、ディスプレイを目茶苦茶にするが、断食明け間際に口に入ったチョコは強烈だった。
美味すぎで我を忘れてチョコを貪ってしまう。そのまま泣き笑いで張り詰めていた物が切れたのか、ディスプレイの中でねてしまう。翌朝通りがかりの神父に発見されて、ヴィアンヌにも快方されて、居心地悪そう。
説法内容を直してない、と伯爵は焦るが神父が『僕がやります任せてください』と初めて自主性を見せる。
感謝祭の説法で、神父は無闇に遠ざけ禁ずるかという行いよりも、何を受け入れ寛容になるかが大事だと思う、と説く。
感謝祭は長い因習からの開放の時になった。村人は楽しげに食事をし、踊り、語り合い、ほほ笑み合う。
ヴィアンヌ達は村に腰を据え、夏の初めの爽やかな風が吹く頃、ルーも帰ってくる。
トータル121分
第1ターニングポイント30.25分
MP60.5分
第2ターニングポイント91.15分(1時間半位)