ロックウェルアイズ

ドーン・オブ・ザ・デッドのロックウェルアイズのレビュー・感想・評価

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)
4.3
仕事を終えて帰宅した看護師のアナ。
夫のルイスと団らんの時間を過ごし、翌日もいつも通りの平穏な日常が続くと思っていた…
朝目覚めると家の中に隣家の少女が傷だらけで立っている。
それは悪夢の始まりだった。

大分までの機内で鑑賞。
久しぶりのゾンビ映画。
当たり前のようにモールに立て籠ったり、エレベーターシーンがあったりと、やっぱりオマージュが多いなと思っていたら、『ゾンビ』のリメイク作品らしい。
そもそも『ゾンビ』って邦題で、原題は『DAWN OF THE DEAD』らしい。
リメイクなのにゾンビを走らせたのはなかなか面白い。
走るゾンビともあって、とにかく疾走感、勢いのあるゾンビ映画。
最後の怒涛の脱出劇なんかもはやヤケクソだが、これくらいゾンビの迫力あるのが良い。
超絶ビビりだからジャンプスケアは苦手だけど、ゾンビ映画だけは何故か許せちゃう。
大量のゾンビに車が囲まれるシーンは映画史に残すべき名シーン。もはや芸術。
もう誰が誰で、誰が生きてて誰が死んだのか細かくは覚えてないが、ストーリーなんかどうでもいいくらいにゾンビゾンビしていて良かった。

危機的状況に陥ると、それぞれが仲違いし利己的になって、結構人間の方が怖く見えたりするのがパニック映画とかゾンビ映画のテンプレな気がするけど、この映画は逆に仲間同士の信頼が増して絆が深まっていくのが印象的だった。
最初に敵対していたCJも最初の方に死ぬかと思っていたら最後の方まで生き残っているし、最終的にはみんなで協力しながらみんなで行動して脱出を試みている。
隣の武器屋のおっちゃん救出作戦なんかも涙無しには観れない。
基本的にシリアスな展開が続くが、閉ざされた中でも各々が楽しんでいて、ゴルフしたり、ゾンビのシューティングゲームしたり、車改造シーンではマッドマックスでも始めるのかと思った。

オープニングエンディングのクレジット演出も面白い。
最後はどうなったかは分からないけどもはやどうだったとしても受け入れるし、全体的に「ゾンビ映画ってこんな感じがいい」を体現している作品だった。