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ドーン・オブ・ザ・デッドのpikaのネタバレレビュー・内容・結末

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

その昔ゾンビ映画ヴァージンだった私に「それならコレを」とオススメしていただいて見た以来の再鑑賞。
思えば初ザックスナイダー鑑賞作品でもあり、監督作全部見てから改めて見ると処女作からザックスナイダーのビジュアリストとしてのセンスは光りまくっていて、色彩、スローモーション、カメラアングルなどゾンビ映画というジャンルでは終わらない芸術感がある(ファンの欲目あり)

オススメしてくださったゾンビ映画好きの方がこれと「28週後」はオープニングが最高なの!と解説付きでオープニングを見せてくださった思い出が蘇り、日常の裏で既に世界は崩壊し始めているオープニングの秀逸さに「なるほどこれか!」と改めて唸らされたし、走るゾンビの絶望感が半端ないし、人身エラーによる窮地の畳み掛けは最高だし、合間に挟まれるノンビリとした牧歌的な空気はたまらないし隅々隙なく面白い。

パニックサバイバル映画でもあり、「なんでそーなっちゃうの!」と俯瞰で悶える人間関係のぶつかり合いにも醍醐味があり、どちらとも偏らず娯楽性に特化させていて見事なバランス。

個人的に主人公と恋する相手が最後までキスすらせずに終わるってのがめちゃくちゃ好きなので嬉しい反面、ここまできたらキスくらいすればいいのに!とすら思うほど最後の桟橋での別れはグッときた。
最初はファッキン胸くそ野郎だった髭の警備員CJが徐々に変わっていき、誰よりも矢面に立ち仲間を助けていく姿は黒人コップよりヒロインの相手役より誰よりもヒーローだった。カッコよかった。
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