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何がジェーンに起ったか?のKSatのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.6
コワすぎ!!
とてもあの時代に作られたとは思えないレベルのキワモノ映画ぶりで、ドン引きした。

かつての栄光に囚われたスターという意味では「サンセット大通り」に近い内容ではあるが、本作はさらに監禁と誘拐の要素があるため、より暴力的だ。
もっというと、いくらあの映画のグロリア・スワンソンが凄まじいとはいえ、白塗りに真っ黒なアイシャドウ、巻毛の金髪というこの映画のベティ・デイヴィスには敵わない。完全にバケモノである。

途中から出てくるデブでマザコンのピアニストも、もはや「ピンク・フラミンゴ」的なキモさであり、開いた口が塞がらない。
それでいて、おどろおどろしい照明と唐突な効果音もたまらない。ちょくちょくポップで可愛らしいメロディが流れるのも、かえって厭さ倍増だ。

だが、なんだかんだで一番怖くて気持ち悪いのは、冒頭のベイビー・ジェーンの姿と歌声だったりする。あの歌声はどうやって出したんだろう?夢に出てきそうだ...
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