カニパン食べたい

何がジェーンに起ったか?のカニパン食べたいのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.6
少しだけネタバレ。
ミザリーの原型みたいなもんかと思って観たけど全然違う。
あまりに印象的な終わり方だったので、すぐにかけあしで2回目観た。
これは2回観た方が絶対に面白い!
子供時代のブランチがジェーンに持っていた正負の感情が表現されていたり、事故のあとにもブランチが失わなかったもの・ジェーンが失ったものがよく対比されて見えて、とくにジェーンが失ったものについては女優の怪演によって徹頭徹尾描かれている。その残酷さがゾッとさせる。ブランチ、ジェーンを断罪してる場面あったよね・・・。

ブランチにアイスクリームを買うジェーンは鷹揚でエレガント可愛い。ジェーンが電話で姉の真似をした場面で、姉の女優然とした鷹揚さとジェーンの堕ちっぷりがジェーンの一人芝居で見事対比されていたけど、このアイスクリームの場面でもまた、ジェーンの失ったものをあらためて見た気がする。

単純に憎い・嫌いだけではない二人の関係性が一番のみどころかも。最後の台詞は、英語だと「Then You mean , All This Time We Could’ve been Friends ?」。字幕は意訳されてしまっていたけど、しないほうが絶対良かった。