10代でマフィアの仲間になり80年代に仲間を売って逃げ延びたチンピラの一代記。この人の悲劇は、いいように使われてるのにそれに気づかず自分はうまくやってると思ってたことなんだろうなあと思ったりする。賢い幹部や先輩はいくら儲かるといっても麻薬には手を出さず表稼業も持っていたのに、この人ヤクに手を出して最後までチンピラだったですからね。ポーリーの近所に住んでいてジミーやトミーの仲間だったからある程度安全で一目置かれて羽振りがよかっただけでさ。派手に遊んで夫婦仲も最悪だし。毎日一度は妻に電話をしていた仲間もいるというのに。警察も地元の警察は買収されていたとしても麻薬取締局はそうじゃないから容赦してくれない。ピッツバーグでヘンリーがやってたことなど全部筒抜けだったと思う。でもチンピラとしてよく動くから放置されてただけでしょう。学校行かずにずっとチンピラやっていたから線引きがわからないんだよな。しかもヘンリーはトミーやジミーやポーリーのように冷酷に人を殺せる性格じゃなかった。いつも彼らと一緒にいるんで錯覚するけど、マフィアの道に入らなければ、不器用ながら平凡な人生を送れていた人なのだろう。
