skm818

マリア 怒りの娘のskm818のレビュー・感想・評価

マリア 怒りの娘(2022年製作の映画)
3.8
ニカラグアの映画初めて見た。巨大なゴミ捨て場の近くの掘建て小屋に住んでいるマリアは母親が売り物として育てていた仔犬を死なせてしまう。生活に困った母親はマリアを知り合いに預けておそらく働き口を探すために立ち去る。預けられたところは孤児を集めて廃品を加工し金に換えてる業者の家。母親に置いて行かれたことが不満なマリアは溶け込もうとせず、工場に手入れが入った日に逃げ出して母親探しの旅に出る。といってもマリア自身母親が生きてるとは思ってないんだよね。町ではゴミ処理を巡る紛争をきっかけに暴動が起き、マリアの暮らすあたりもかなり物騒な感じ。そんな中をうろつくのだが、出会う大人は乱暴だけど意外と親切だったりする。多分マリアにはまだわかんないだろうけどね。彼女はずっと不満顔で怒っている。自分が何をしたいかだけしか考えておらず、それに向かって突き進む。それでいいのだと思う。夢の中で母親と再会して思い切り泣き、これからどこに向かうのだろう。
skm818

skm818