シネフィルmonk

悲愁のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

悲愁(1979年製作の映画)
3.8
名匠B・ワイルダーの晩年の作品。ギリシアの美しい小島を舞台に伝説の大女優フェドラの自殺の真相に迫るミステリー。ウィリアム・ホールデンが彼女の復帰を促そうとする野心家のフリーのプロデューサー役、フェドラをマルト・ケラーが演じているが、永遠の若さと美貌を誇りながら映画界を引退したミステリアスなフェドラのイメージはグレタ・ガルボにそっくり重なる。

ワイルダー監督作の中では地味な部類に属し、ほとんど知られていない作品だが、『サンセット大通り』のように回想形式でハリウッドの内幕を描き、彼女の秘密に迫っていくストーリー展開が見応えあります。現在、DVDが日本では出回ってないので、いつもの #ふや町映画タウン さんでVHSをレンタルして鑑賞でした。双葉十三郎氏の #外国映画ぼくの500本 紹介作。
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