"表現する詩はただ一つ。それを表現するためなら形式は問わない"
【OUTLINE】
ヤン・シュヴァンクマイエル監督、そして彼と同じく同じシュルレアリスムアーティストであり、彼を隣で支える妻エヴァ。
歴代の短編・長編の映像をちりばめながら夫妻を特集したドキュメンタリー。
【一言まとめ】
●全部観てからでよかった
●真っ直ぐなアーティスト夫妻
●無限に広がり続ける想像力
【感想】
『オテサーネク』のネタバレは大量だし、大量の短編とオテサーネク以前の全ての長編から映像が使われているため、全部観てからにして本当に良かったです❗️
夫妻の真っ直ぐなアーティスト気質・探究心・こだわりには心から感嘆させられました。
シュヴァンクマイエル監督の、自分の作品を語る時、見せる時の笑顔はまるでお母さんに絵を見せる小学生のようにキラキラしていました。
奥さんが作品に関わっているのは知っていましたが、ここまで深く貢献しているとは…!
インタビューではたまにムスッとしている奥様からは、「言葉にさせるな、感じろ…!」みたいな雰囲気をフツフツと感じましたね…。
でも言葉で聞けて嬉しかった部分もたくさんあるので、ご夫婦の今作への協力には感謝しなければなりませんね!
「ミスこそ大切。CGほど完璧だと技術だけが目立つ」という主張は、いかにもシュヴァンクマイエル監督らしくて好きです。
地下室だったり、食べ物だったり、大量のトラウマが作品に活きてるんですね…!
そして、『悦楽共犯者』で覚醒した新たなシュヴァンクマイエル監督のジャンル "触覚映画" 。
想像力・芸術は無限に広がっていくんですね…脱帽です。
【チャプター名リスト(メモ)】
自然科学・アニメーション・地下室・創造的な対話・理想的な館・風潮に逆らうシュルレアリスム・食べ物・エロティシズム・触覚遊び
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観た回数:1回
直近の鑑賞:レンタルDVD(20.08.20)